• 会社概要
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
  • よくあるご質問
  • 見積もり・お問い合わせ

SIGNAL 有限会社 シグナル

営業のご案内
  • 新商品のご案内
  • 商品一覧
  • 普及版 道路交通法冊子
  • 企業の交通事故防止にこの1冊
  • 危険予知トレーニング教材など(サンプル動画あり)
  • 交通安全講習講師の派遣

悪質商法や詐欺から消費者を守る啓発資料はこちら

お知らせ
2020年10月21日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯(7月21日〜31日分)を「追稿8」としてまとめた「シグナル交通安全雑記/第143回」を公開しました。

2020年9月23日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯(7月1日〜20日分)を「追稿7」としてまとめた「シグナル交通安全雑記/第142回」を公開しました。

2020年8月21日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯(6月21日〜30日分)を「追稿6」としてまとめた「シグナル交通安全雑記/第141回」を公開しました。

2020年7月22日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯(6月1日〜20日分)を「追稿5」としてまとめた「シグナル交通安全雑記/第140回」を公開しました。

2020年6月24日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯(5月1日〜31日分)を「追稿4」としてまとめた「シグナル交通安全雑記/第139回」を公開しました。

2020年5月29日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯に4月20日〜30日の出来事を「追稿3」として加えた「シグナル交通安全雑記/第138回」を公開しました。

2020年5月29日

ドライバーを処罰する道路交通法の罰則における「刑罰」や「過失規定」、「両罰規定」などについて解説した「交通安全コラム/第27回」を公開しました。

2020年5月22日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯(4月1日〜20日)をまとめた「シグナル交通安全雑記/第138回」を公開しました。

2020年5月12日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯に2月末〜3月末の出来事を「追稿1」として加えた「シグナル交通安全雑記/第137回」を公開しました。

2020年4月24日

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の経緯を時系列で整理・記録した「シグナル交通安全雑記/第137回」を公開しました。

更新日:2020年10月30日

買い物カゴの確認・お会計

  • ホーム>
  • 交通安全時評>
  • 安全運転管理あれこれ記
  • 【第172回】

交通安全時評

バックナンバーはこちら

安全運転管理 あれこれ記 その172 黄信号と迷い
交通リスクコンサルタント 小林 實

変わらないワイパー

 普段、我々が乗っている車も、気づかないところでいろいろと進化しています。ことに、最近のエレクトロニクスによる影響は極めて大きいものがあります。
 かつてアメリカで車が爆発的に売れたのは、女性が運転に参入するようになったことが原因とされていますが、これは、キャッシュレジスターにヒントを得たボタン式のエンジンスターターが発明されたことが大きかったようです。それまでは、車の前に差し込んだクランクハンドルを回してエンジンを始動していましたが、これが逆回転して怪我をすることもあり、こうした乱暴な車を扱うのは男性の仕事であったわけです。
 一方、日本では車のハード面での規制が厳しかった時代があり、当時、サイドミラーはボンネットに取り付けることが義務付けられていました。いすゞの117といった名車といえども例外でなく、デザイナーのジウジアーロが当時の運輸省にミラーの取り付け位置の変更を掛け合ったのですが、認められませんでした。
 こうした車の装置の中にあって、車が登場して以来あまり変わっていないものとしてワイパーがあります。初期のT型フォードにはまだワイパーがついていませんでしたが、走行スピードも遅かったので、おそらく手で拭いていたのでしょう。 
 もし、ワイパーに代わる装置が発明されたら、それこそノーベル賞ものだといわれているくらいで、例えば、何か液体を吹き付けて雨粒を飛ばすといった発想もあったようですが、なかなかワイパーに代わる商品は開発されません。もちろん、最近では雨を検知してワイパーが自動で作動する装置であるとか、雨量に応じてワイパーのスピードが変化するといったもの、形状に工夫を凝らしてふき取り面積を拡大するといったものは実用化されていますが、「拭き取る」という発想に変わりはありません。今後、自動化が進むことにより車の運転はかなり楽にはなるでしょうが、ハードとしてのワイパーは依然として存在するのではないでしょうか。

信号機の進化

 車の進化の中にあってワイパーが不変であるとともに、交通施設の中で、安全確保のために有効な信号機というのもあまり変わっていない装置の一つだといえるでしょう。ロンドンに初めて灯火式信号機が登場したのは今から150年ほど前の1868年、つまり明治元年のことです。
 日本では、車が登場したのも遅く、東京の日比谷交差点に米国から輸入された信号機が設置されたのは1930年(昭和5年)のことです。この信号機が現在とちょっと違うのは、青信号の最後に黄色を同時に点灯していたことです(このことが、ある意味で黄信号が青信号の延長であるという誤った認識を生んだのかもしれません)。この信号機のガラス面には、赤に「トマレ」、青に「ススメ」、そして黄には「チュウイ」と書いてありましたが、これは、まだ信号の色の意味が十分に浸透していなかったからでしょう。今でこそ、赤は「停まれ」の表示であることは世界的共通認識となっていますが、かつて中国の文化革命当時、毛沢東思想では「赤は進め」だと主張する紅衛兵の連中が、赤信号を進めにしろと当時の政府に掛け合ったという嘘のような話もあります。
 その後、コンピュータの導入によって信号機の広域制御が行われるようになったほか、交差点の全方向が赤になる「全赤信号」も登場するなど、それなりに進化し、交差点の安全確保に寄与しています。最近では、LEDを採用した信号機も増え、視認性がずいぶんと良くなっています。その反面、背面板をなくすなど信号機そのものが小型化したことで、信号機の所在が分かりづらくなったという高齢者の声もありますが…。

行くべきか、停まるべきか

 こうした信号機というハード的なものの中に、人的な要素、つまりドライバーが判断を迫られる「黄信号」の問題があります。すなわち、目の前の交差点の信号が青から黄に変わった、さあどうするか―、そのときの判断が個々のドライバーに委ねられているという点です。これは、デジタル的に簡単には割り切れないハードとしての宿命で、当然ながらドライバーによってばらつきが生じます。
 交通工学では、「信号が赤に切り替わるまでに停止線を通過することも、停止線に安全に停止することもできない範囲」のことを「ジレンマゾーン」と言っていますが、黄信号に対しては認知・判断・処置がドライバーに委ねられることになり、このまま行ってしまおうか、それとも停まるか…といった判断が一瞬でなされる必要があります。ハムレットの有名な「生くべきか、死すべきか、それが問題だ」という名セリフほど深刻ではないにせよ、「行くべきか、停まるべきか」、その迷いが生じる場面があるのです。
 信号機によって黄色の現示時間は3秒から7秒と幅がありますが、これは、そこでの走行スピードであるとか、交差点の大きさなどにより、できるだけ人間の迷いを少なくするためです。例えば、名古屋の中心街のように交差点が非常に大きい場合には、当然、黄信号の現示も長くする必要があります。しかし、その黄信号に対してどう対応するかはドライバーの判断に任せられているわけで、相手が人間であるだけに、そのときの認知の仕方や意識の持ち方によってその解釈というか反応は大きく変わり、それが事故の原因ともなっているのです。

AIとジレンマ

 今後、運転の自動化が進んで市街地での自動走行が可能となったとしても、AI(人工知能)が前方の黄信号のタイミングを読むことは本当に可能でしょうか? 自動運転での危険回避行動というのは、今のところ「停止」を前提としていますので、自動運転の車が交差点手前で停止したとしても、接近していた後続の非自動運転の車のドライバーがそのまま通過しようとすれば、当然、追突事故の可能性も考えられます。こうした人間にとってジレンマが生じやすい場面での判断を、果たしてAI が的確にできるかどうかです。
 安全確保のための信号機の役割というのは極めて大きく、視認性を高めるなどハード的に進化はしているものの、短い黄信号の時間をどう割り振るか、そして、それに対する判断は人間に委ねられている―というアナログ的要素が介在することを常に頭に入れて対応すべきでしょう。

(2020年9月)

 

小林實(こばやし・みのる)

 1959年慶應義塾大学大学院修士課程修了。警察庁入庁、科学警察研究所勤務。同研究所勤務の間、米国厚生省訪問研究員、フィリピン大学交通訓練センターでの教育指導などに従事。1989年交通部付主任研究官を最後に退官後、(株)損害保険ジャパン顧問、(財)国際交通安全学会顧問、主幹総合交通心理士。現在、交通リスクコンサルタントとして活躍。
 『運転学のすすめ』『安全への視点』『運転の構図』『あんぜんかわらばん』『クルマ社会の安全管理』『なぜ起こす交通事故』など著書多数。当社からは『安全運転管理のスタンス』『安全運転管理の心理学』を発行。

 

ページトップ

最新の「安全運転管理あれこれ記」へ戻る

バックナンバー

第172回
黄信号と迷い
第171回
改めて「防衛運転」を考える その2
第170回
改めて「防衛運転」を考える その1
第169回
ポストコロナの安全管理
第168回
消火器はなぜあるのか
第167回
新型コロナと安全管理
第166回
濃厚接触
第165回
俯瞰的な発想
第164回
ハワイとレンタカー
第163回
負のスパイラル
第162回
「江戸しぐさ」とマナー
第161回
あおり運転は防げるか
第160回
新しい交通三悪
第159回
点検について
第158回
事故分析の限界
第157回
「人動車」という発想
第156回
教科で教える
第155回
平成の総括 その3
第154回
平成の総括 その2
第153回
平成の総括 その1
第152回
0.5秒の持つ重み
第151回
老いの初心
第150回
2030年の交通社会
第149回
異常をどう検出するか
第148回
ラスムッセンのSRK理論
第147回
JR西日本の「考動計画」
第146回
運転教育とコーチング
第145回
コーチングについて
第144回
かくれんぼができない子供たち
第143回
これからの安全管理
第142回
「駐車場」というワナ
第141回
脅かされる歩行者空間
第140回
台車事故を考える
第139回
「注意」の落とし穴
第138回
デイサービスと安全管理
第137回
企業と労働災害
第136回
残酒(のこりざけ)運転
第135回
マナーについて
第134回
沈着な判断と行動が鍵
第133回
血液型と性格
第132回
忖度こそ安全マナー
第131回
タイヤ以外、何に触れても事故である
第130回
現場の声を聞く
第129回
運転の自動化とドライバー
第128回
人類は変化を続けている
第127回
眼の動きを捉える
第126回
プロアクティブな安全管理
第125回
次世代に向けた安全管理
第124回
思い込みの心理
第123回
これからの交通社会は?
第122回
レジリエントな発想
第121回
レジリエンスと安全管理
第120回
トンネルのリスク
第119回
突然死のリスク
第118回
バスの暴走
第117回
オアフ島と交通渋滞
第116回
安全管理八策
第115回
安全の費用対効果
第114回
交差点での安全運転
第113回
自転車事故と保険
第112回
感電のリスク
第111回
「安全神話」は崩壊したか?
第110回
新人教育のヒント
第109回
自動運転を考える
第108回
再び問われるメンタルヘルス
第107回
ハイタクと安全管理
第106回
何を認知するのか?
第105回
交通安全標語の変遷
第104回
なぜゴリラは見落とされるのか
第103回
10年後の交通を読む
第102回
若者との接し方 指導教官の話から
第101回
若者とクルマ離れ
第100回
異常気象と安全運転管理
第99回
どうする物損事故
第98回
ミラーの効用
第97回
「ハザード」の捉え方
第96回
「手術なき医学」からの脱却
第95回
二つの鉄道事故に学ぶ
第94回
歩道橋について考える
第93回
死亡事故の減りにくい部分
第92回
交通違反の悪質性
第91回
見える化
第90回
ハインリッヒの法則の逆読み
第89回
カクテルパーティー効果
第88回
指差し称呼
第87回
コミュニケーション・ミス
第86回
企業とゾンビ族
第85回
ハイブリッド
第84回
「運転技能」について
第83回
金魚のフン
第82回
5回のなぜなぜ
第81回
天井板崩落事故に学ぶ
第80回
荷役事故と交通事故
第79回
安全管理の格付け
第78回
交通KYTの限界
第77回
中小企業と安全管理
第76回
高年齢者の再雇用問題と企業リスク
第75回
「ハザード」の持つ意味
第74回
仮眠と過労
第73回
ハンドルを握る重み
第72回
厳しくなるメンタルヘルス対策
第71回
事故防止のために事業主は何をすべきか
第70回
多発するトレーラー事故〜プロドライバーの資質を問う
第69回
交通での安全マネジメント
第68回
「ゼロ」の持つ意味
第67回
スウェーデンとアルコール
第66回
北欧・コペンハーゲンの自転車道
第65回
無事故が続いていたら...
第64回
社会のスピード
第63回
国際運転免許
第62回
モラルハザード
第61回
コードンラインは不要だったか? ―首都圏での二次災害の可能性―
第60回
稲叢(いなむら)の火 ―防災の伝承を考える―
第59回
スイスチーズの大きな穴
第58回
外国人観光客と冬道事故
第57回
アビイ・ロードの横断歩道
第56回
安全そして安心を目指せ「運転代行業」
第55回
"不死鳥"の帰還
第54回
目先のリスク回避 ―バスの転落事故から―
第53回
ある学者の死を悼む
第52回
氷河急行の事故
第51回
企業も頑張っている!
第50回
うどん文化と運転
第49回
100円ライターのリスク
第48回
カルガモ走行
第47回
事業仕分け人
第46回
お客様目線
第45回
青矢印信号の謎
第44回
「安・近・短」のわな─グアムでの印象
第43回
120万という数字
第42回
加賀屋さんにみるCSR
第41回
「安全力」をアップしよう
第40回
「まぁ、いっか」の発想
第39回
元を質(ただ)す
第38回
ランドマーク
第37回
誤探知
第36回
持続可能性
第35回
認知ギャップ
第34回
「パーおじいさん」のこと
第33回
40年の功と罪
第32回
キャリーバッグと事故
第31回
KYTの落とし穴
第30回
ゲリラ化する災害
第29回
エスキモーと白
第28回
マニュアルにないもの
第27回
あっ、カエルが跳び出すよ!
第26回
経年劣化
第25回
我輩は「ジコ」である
第24回
タイタニック症候群
第23回
感覚の研ぎ澄まし
第22回
若い世代と安全管理
第21回
近づくもの・遠ざかるもの
第20回
自己防衛の殻を破る
第19回
トップの厳しい目
第18回
逆転の発想
第17回
ベトナムとヘルメット
第16回
心のサーモスタット
第15回
地図の効用
第14回
左か右か
第13回
銃社会のジレンマ
第12回
はい作業とは
第11回
ロータリー的発想
第10回
図と地の関係
第09回
安全の文化
第08回
飲酒運転とJカーブ
第07回
視覚公害
第06回
イタリアとリスク
第05回
ボルボが似合った男
第04回
自転車の勘違い
第03回
脳のサボリ装置
第02回
おかしなアナウンス
第01回
転倒リスク

ホームへ戻る