• 会社概要
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
  • よくあるご質問
  • 見積もり・お問い合わせ

SIGNAL 有限会社 シグナル

営業のご案内
  • 新商品のご案内
  • 商品一覧
  • 普及版 道路交通法冊子
  • 企業の交通事故防止にこの1冊
  • 危険予知トレーニング教材など(サンプル動画あり)
  • 交通安全講習講師の派遣

悪質商法や詐欺から消費者を守る啓発資料はこちら

お知らせ
2018年8月23日

ホームページの内容を一部リニューアルしました。トップページに掲載されていた「シグナル交通安全雑記」は、交通安全時評内でお読みいただけます。

最終更新日:2019年9月20日

買い物カゴの確認・お会計

  • ホーム>
  • 交通安全時評>
  • 安全運転管理あれこれ記
  • 【第153回】

交通安全時評

バックナンバーはこちら

安全運転管理 あれこれ記 その153 平成の総括 その1
交通リスクコンサルタント 小林 實

内平らかに外成る

 あとわずかで、30年余り続いた平成の時代が終わりを迎えます。昭和から平成への移行の際は、天皇の崩御という暗いイメージがありましたが、今回は生前の退位ということで、代替わりという新しい節目を迎えるわけです。このため、新しい年号のためのいろいろな準備も、ある程度の時間的余裕をもって進められています。
 「戦後」という言葉は、もはや過去のものとなったのが平成の時代といってよいでしょう。第2次大戦からの復興を果たして、がむしゃらに突き進んだ昭和の時代を受けた平成という時代は、ある意味で穏やかな時代といえるかもしれません。
 ところで、平成という年号は中国の古い文書からとったそうで、「内平らかに外成る」という意味だそうですが、果たしてこの30年は、その年号にふさわしい状況であったでしょうか。つい先日、堺屋太一氏が亡くなられましたが、氏が生前に新聞に連載された「平成30年」の中で、平成9年(1997年)に30年後の日本を予測して「何もしなかった日本」と表現しておられますが、これはある意味で平成を象徴した言葉としてとらえてもよいでしょう。

崩れた「安全神話」

 さて、交通問題に触れる前に、この30年の世の中の動きをふりかえってみましょう。
 「失われた20年」という言葉がありますが、これは、バブルの崩壊により昭和48年(1973年)から続いていた安定成長期が終わったことを意味します。平成元年(1989年)は、このバブルがはじける寸前の時期であり、まだなんとなくうきうきした気分に浸っていた時代でもありました。
 ところが、平成3年には雲仙普賢岳の火砕流、さらに平成7年(1995年)には阪神淡路大震災と大きな自然災害に見舞われ、平成の「内平らか」というイメージは覆されています。この後、しばらく続いた安定期も、平成23年(2011年)に発生した地震と津波による東日本大震災、さらには原発の爆発という人災により覆されました。首都圏においても、かつてない大きな揺れに見舞われ、さらに帰宅難民が発生し、深夜まで大規模な交通渋滞に見舞われました。これにより、日本は災害に見舞われても強靭―というイメージが失われ、ある意味、「安全神話」は崩れ去りました。
 一方、海外へ目を移しますと、平成元年(1989年)にはベルリンの壁が壊され、東西冷戦に幕が降ろされた年でもありました。当時たまたまドイツに滞在していた筆者は、東ベルリンの荒廃ぶりと統一による人々の歓びの姿が今でも印象に残っています。ヨーロッパの政治状況が大きく変わったきっかけとなった大きな動きでした。

 berlin.jpg

 

 「リスク」という言葉が日常化したのも、平成の一つの特徴でしょう。度重なる大きな地震や津波の発生、さらにはアメリカで平成13年(2001年)9月11日に起きた同時多発テロ、いわゆる「9.11」により、人々の危険に対する感覚が変わったのではないかと思います。
 テロによる世界規模の戦争と位置付けた当時のブッシュ大統領は、国家非常事態宣言を出しましたが、真珠湾の急襲以来の大きな出来事に、アメリカ全体が愛国心に目覚めたわけです。この9.11は死者が約3,000人、負傷者が6,000人以上という大惨事で、この事件が引き金となり、アメリカはアフガニスタン紛争、イラク戦争の泥沼に引き込まれていきます。

IT技術が大きく進化

 「きんさん、ぎんさん」が平成4年(1992年)、「老人力」が平成10年(1998年)に流行したように、社会の高齢化が大きくクローズアップされるようにもなりました。そして、平成15年(2003年)からは「オレオレ詐欺」など高齢者の犯罪被害が問題になり始め、高齢化の波は、平成の歳を重ねるごとに深刻になっていきます。
 平成7年(1995年)に始まり平成17年(2005年)ごろにピークを迎えた「平成の大合併」では市町村の自主的な合併が促進され、そして、平成10年(1998年)には郵便番号7ケタ制度が導入されました。
 面倒だから…と郵便番号を書いていなかった人々も、記入しなかったり番号を間違えたりすると誤配遅配につながるため、ある意味で記入が義務化されたという感じですが、こうしたことを機に、慣れ親しんだ地名が変わり、相手の住所を正確に県名から書き始めるという習慣も失われ、地名に関する知識が失われてしまったように思います。
 平成5年(1993年)ごろには人気のあったポケベルがやがて姿を消し、携帯電話、さらにスマートフォン(スマホ)の時代へと進化していきます。テレビが普及し始めたころに「一億総白痴(はくち)化」という言葉が流行りましたが、皆が人混みや電車の中でスマホ画面に熱中する姿は、ある意味で異様さを感じます。
 平成12年(2000年)にはBSデジタル放送が始まり、「IT革命」という言葉が流行語になりました。東京スカイツリーが開業したのは平成24年(2012年)でしたが、これも電波事業の改革に一役買っています。
 平成10年(1998年)には、アメリカでグーグル社が設立され、その影響はあっという間に全世界へと拡散しました。最近では「インスタ映え」なる流行語もでき、ネットワークを通じて情報を共有することが普通になりました。
 このように、平成は情報源が大幅に拡大した時代でもあり、スマホの普及によって対人対社会の隔たりが取り除かれました。しかし、近年、情報が世界に拡散することを意識しないユーザーの軽いスタンスが問題視されています。そして、IT技術が一層進化する中、東日本大震災の折に携帯電話がつながりにくくなった人々が公衆電話に殺到しましたが、使い方がわからない人が続出したようです。
 最近では、平成28年(2016年)に「マイナンバー制度」が導入され、一億総国民が数字で管理されるという時代になりました。これもある意味、IT技術の進化によるものと言えましょう。

(次回に続く)

(2019年2月)

ページトップ

最新の「安全運転管理あれこれ記」へ戻る

バックナンバー

第158回
事故分析の限界
第157回
「人動車」という発想
第156回
教科で教える
第155回
平成の総括 その3
第154回
平成の総括 その2
第153回
平成の総括 その1
第152回
0.5秒の持つ重み
第151回
老いの初心
第150回
2030年の交通社会
第149回
異常をどう検出するか
第148回
ラスムッセンのSRK理論
第147回
JR西日本の「考動計画」
第146回
運転教育とコーチング
第145回
コーチングについて
第144回
かくれんぼができない子供たち
第143回
これからの安全管理
第142回
「駐車場」というワナ
第141回
脅かされる歩行者空間
第140回
台車事故を考える
第139回
「注意」の落とし穴
第138回
デイサービスと安全管理
第137回
企業と労働災害
第136回
残酒(のこりざけ)運転
第135回
マナーについて
第134回
沈着な判断と行動が鍵
第133回
血液型と性格
第132回
忖度こそ安全マナー
第131回
タイヤ以外、何に触れても事故である
第130回
現場の声を聞く
第129回
運転の自動化とドライバー
第128回
人類は変化を続けている
第127回
眼の動きを捉える
第126回
プロアクティブな安全管理
第125回
次世代に向けた安全管理
第124回
思い込みの心理
第123回
これからの交通社会は?
第122回
レジリエントな発想
第121回
レジリエンスと安全管理
第120回
トンネルのリスク
第119回
突然死のリスク
第118回
バスの暴走
第117回
オアフ島と交通渋滞
第116回
安全管理八策
第115回
安全の費用対効果
第114回
交差点での安全運転
第113回
自転車事故と保険
第112回
感電のリスク
第111回
「安全神話」は崩壊したか?
第110回
新人教育のヒント
第109回
自動運転を考える
第108回
再び問われるメンタルヘルス
第107回
ハイタクと安全管理
第106回
何を認知するのか?
第105回
交通安全標語の変遷
第104回
なぜゴリラは見落とされるのか
第103回
10年後の交通を読む
第102回
若者との接し方 指導教官の話から
第101回
若者とクルマ離れ
第100回
異常気象と安全運転管理
第99回
どうする物損事故
第98回
ミラーの効用
第97回
「ハザード」の捉え方
第96回
「手術なき医学」からの脱却
第95回
二つの鉄道事故に学ぶ
第94回
歩道橋について考える
第93回
死亡事故の減りにくい部分
第92回
交通違反の悪質性
第91回
見える化
第90回
ハインリッヒの法則の逆読み
第89回
カクテルパーティー効果
第88回
指差し称呼
第87回
コミュニケーション・ミス
第86回
企業とゾンビ族
第85回
ハイブリッド
第84回
「運転技能」について
第83回
金魚のフン
第82回
5回のなぜなぜ
第81回
天井板崩落事故に学ぶ
第80回
荷役事故と交通事故
第79回
安全管理の格付け
第78回
交通KYTの限界
第77回
中小企業と安全管理
第76回
高年齢者の再雇用問題と企業リスク
第75回
「ハザード」の持つ意味
第74回
仮眠と過労
第73回
ハンドルを握る重み
第72回
厳しくなるメンタルヘルス対策
第71回
事故防止のために事業主は何をすべきか
第70回
多発するトレーラー事故〜プロドライバーの資質を問う
第69回
交通での安全マネジメント
第68回
「ゼロ」の持つ意味
第67回
スウェーデンとアルコール
第66回
北欧・コペンハーゲンの自転車道
第65回
無事故が続いていたら...
第64回
社会のスピード
第63回
国際運転免許
第62回
モラルハザード
第61回
コードンラインは不要だったか? ―首都圏での二次災害の可能性―
第60回
稲叢(いなむら)の火 ―防災の伝承を考える―
第59回
スイスチーズの大きな穴
第58回
外国人観光客と冬道事故
第57回
アビイ・ロードの横断歩道
第56回
安全そして安心を目指せ「運転代行業」
第55回
"不死鳥"の帰還
第54回
目先のリスク回避 ―バスの転落事故から―
第53回
ある学者の死を悼む
第52回
氷河急行の事故
第51回
企業も頑張っている!
第50回
うどん文化と運転
第49回
100円ライターのリスク
第48回
カルガモ走行
第47回
事業仕分け人
第46回
お客様目線
第45回
青矢印信号の謎
第44回
「安・近・短」のわな─グアムでの印象
第43回
120万という数字
第42回
加賀屋さんにみるCSR
第41回
「安全力」をアップしよう
第40回
「まぁ、いっか」の発想
第39回
元を質(ただ)す
第38回
ランドマーク
第37回
誤探知
第36回
持続可能性
第35回
認知ギャップ
第34回
「パーおじいさん」のこと
第33回
40年の功と罪
第32回
キャリーバッグと事故
第31回
KYTの落とし穴
第30回
ゲリラ化する災害
第29回
エスキモーと白
第28回
マニュアルにないもの
第27回
あっ、カエルが跳び出すよ!
第26回
経年劣化
第25回
我輩は「ジコ」である
第24回
タイタニック症候群
第23回
感覚の研ぎ澄まし
第22回
若い世代と安全管理
第21回
近づくもの・遠ざかるもの
第20回
自己防衛の殻を破る
第19回
トップの厳しい目
第18回
逆転の発想
第17回
ベトナムとヘルメット
第16回
心のサーモスタット
第15回
地図の効用
第14回
左か右か
第13回
銃社会のジレンマ
第12回
はい作業とは
第11回
ロータリー的発想
第10回
図と地の関係
第09回
安全の文化
第08回
飲酒運転とJカーブ
第07回
視覚公害
第06回
イタリアとリスク
第05回
ボルボが似合った男
第04回
自転車の勘違い
第03回
脳のサボリ装置
第02回
おかしなアナウンス
第01回
転倒リスク

ホームへ戻る