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お知らせ
2018年8月23日

ホームページの内容を一部リニューアルしました。トップページに掲載されていた「シグナル交通安全雑記」は、交通安全時評内でお読みいただけます。

最終更新日:2018年12月7日

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交通安全時評

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この『雑記』の更新、前回の更新日が7月30日でしたから、丸々1ヵ月以上も更新しなかったこととなり、怠慢の誹りは免れませんが、さまざまな雑用に追われているうちに時が瞬く間に過ぎ去ってしまった―というのが実態です。この『雑記』開始以来半年も経たぬ間に二度目のこととなり、誠に申し訳ないことですが、読者諸兄には深くお詫び申し上げます。

さて、追いたてられた雑用の一つは、前回の『雑記』でご案内申し上げた小冊子の新シリーズ、安全運転能力を高め、より確かな安全運転を実践していくために必要不可欠なノウハウや情報をコンパクトにまとめたシグナル・ブックレット・シリーズ刊行にかかわる諸作業でしたが、先日、ようやく、そのシリーズの No.1、No.2を発刊いたしました。

先にもご案内いたしましたが、シリーズのNo.1は、「そこが危ない!高齢ドライバー」と題するもので、高齢ドライバーの安全運転を、より確かなものにするためのキーワードを簡潔にまとめたものです。また、シリーズのNo.2は、「危険を読む―安全運転をより確かなものにするために」と題するもので、現実の交通場面のどのような場面・場合に、どのような交通事故の危険が潜んでいるか―を、過去の膨大な交通事故統計データの分析を通して実戦的に精選し、その典型的な場面の写真を付して紹介し、ドライバーの危険予知能力や危険感受性の向上に資することを目的にまとめた冊子です。改めて、安全運転を心がけている一人でも多くのドライバーが自らの安全運転能力の向上を図るため、この小冊子を活用されるよう願ってやみません。
2018年現在、「シグナル・ブックレット・シリーズ」は販売を終了しております。

今年も交通事故が全国的に減少しているが、その要因は何か・・・
ところで、今年もまた間もなく秋の全国交通安全運動が展開されますが、8月末現在、全国で発生した交通事故件数は498,000件余で、前年同期に比べ49,000件余、9%ほども減少しており、この状況で推移すれば2005年以降の減少傾向が今年も維持され4年連続の減少が実現する可能性が非常に高いほか、2001年以降7年連続して劇的に減少している事故死者もさらに減少し、1952年以来56年ぶりに5,000人を割り込む可能性が高まっています。もし、これが実現すると、2006年を初年度とする国の第8次交通安全基本計画に掲げた当面目標「本計画の最終年である平成22年(2010年)までに、年間の24時間死者数を5,500人以下にする」を達成するだけでなく、2003年に国の交通安全の新たな目標=「今後10年間で(2012年まで に)年間の交通事故死者数を5,000人以下にし、日本を世界一安全な道路交通の国にすることを目指す」をも早々に達成することになります。

さらにまた、全国の交通事故の発生状況がこれまでと同様の減少状況で推移すれば、第8次交通安全基本計画に掲げた「本計画の最終年である平成22年(2010年)までに、年間の死傷者数を100万人以下にする」というもう一つの当面目標をも最終年を待たずに達成する可能性が高まります。

いずれにしても、多いに歓迎すべき状況であることはいうまでもありませんが、大きな懸念があります。その懸念とは、なぜ、交通事故が減少しているのか・・・、その最も肝心な点が定かになっていないことです。新聞等の報道によれば、警察庁では「厳罰化で飲酒運転による事故が大幅に減少したほか、ガソリン価格の高騰で遠出を控えた人も多かった」等が事故減少の要因とみているとのことです。

しかし、飲酒運転による事故の大幅減少といったところで、もともと飲酒運転による事故は交通事故全体の数%程度しかなかったのですから、それが大幅に減少したところで、交通事故全体の減少に寄与する度合いは僅少にすぎません。また、特に今年はガソリン価格の高騰で交通量が減少したことは確かでしょうが、それとてもあくまでも推論にすぎず、交通量と交通事故の発生が相当程度の因果関係にあることは知られていますが、交通量がどの程度減少すれば交通事故はどのぐらい減少するのか、といった精緻な研究は見当たりません。少なくとも、交通量が減ったとはいえ、全国の交通事故死者数が5,000人以下だった半世紀以上も前とは、比較するのが無意味なほど多くの交通量であることは確かですから、そうしたなかで、少なくとも、なぜ、事故死者だけが半世紀以上も前のレベルになったのかは、やはり、不可解と言わざるを得ません。

ちなみに、全国の年間の自動車走行キロを調べたデータを比較しても、過去10年間でピークだった時(2003年)に比べ、今年の自動車走行キロの減少は数%程度にとどまるとみられますが、8月末現在の交通事故は9%減、事故死者数は12%も減少しています。

何はともあれ、交通事故、その死者・負傷者が減ることは誰もが願っていることであり、喜ばしいことは確かですが、その減少傾向を持続させていくには、なぜ、交通事故が減っているのか―をしっかり解明することが不可避な課題です。少なくとも、関係機関・諸団体等の安全対策関係予算は、行財政悪化・税収の減少の影響をもろに受け、かつ、交通事故が減っていることも手伝ってか、年々縮小しており、この状態が続けば、いつ交通事故が再び増加に転じても不思議でない―というのも一方の現実ですから、限られた対策予算を効率的に使って、有効な交通安全対策・活動を着実に持続していくことが益々重要になります。そのためにこそ、なぜ、交通事故は減少化の傾向をたどっているのか、それをきちんと解明することが必要不可欠なのです。

なおまた、「交通事故(死)を減らす」というのは、いわゆる交通安全関係機関・諸団体等の対策当局者の目線での発想・目標であり、一人のドライバーや市民の目線では、交通事故に遭わない・交通事故を起こさない―ということこそが第一義となります。文字通り、幸いにも交通事故(死)が減少傾向をたどっている今だからこそ、一人のドライバーや市民の目線で第一義となる安全対策への転換を図ることが望まれる―ということも付け加えておきましょう。
(2008年9月18日)

 

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第25回
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第20回
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第19回
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第18回
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第17回
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第16回
民主党圧勝し政権交代、どうなる「高速道路無料化公約」・・・
第15回
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第14回
危険運転致死傷罪認定の危うさ・・・
第13回
遅すぎる道路交通法の一部改正に伴う施行規則の改正作業・・・
第12回
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第11回
社会状況が未曾有の暗転をしたなか、交通事故死は激減したが・・・
第10回
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第9回
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第8回
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第7回
シグナル・ブックレット・シリーズ刊行・・・
第6回
交通事故死が激減して幸いだが、なぜかが不明なのが問題・・・
第5回
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第4回
事故現場からの警告者・故加藤正明氏を偲ぶ
第3回
事故回避の実行力、安全運転を確保するためのテクニック
第2回
雑記 第2回
第1回
雑記 第1回

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