• 会社概要
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
  • よくあるご質問
  • 見積もり・お問い合わせ

SIGNAL 有限会社 シグナル

営業のご案内
  • 新商品のご案内
  • 商品一覧
  • 普及版 道路交通法冊子
  • 企業の交通事故防止にこの1冊
  • 危険予知トレーニング教材など(サンプル動画あり)
  • 交通安全講習講師の派遣

悪質商法や詐欺から消費者を守る啓発資料はこちら

お知らせ
2018年8月23日

ホームページの内容を一部リニューアルしました。トップページに掲載されていた「シグナル交通安全雑記」は、交通安全時評内でお読みいただけます。

最終更新日:2018年10月15日

買い物カゴの確認・お会計

  • ホーム>
  • 交通安全時評>
  • シグナル交通安全雑記
  • 【第31回】

交通安全時評

バックナンバーはこちら

zakki_no031.gif

今回の「雑記」は、前回に引き続き、3月11日に発生した東日本大震災によって露呈された「安全問題」のいくつかを述べてみます。

いきなり、身内の話で恐縮ですが、弊社の被災状況を報告させていただきます。といっても、札幌本社が被災したわけではありません。仙台市にある弊社の仙台事務所の社屋および社員の被災状況です。

まず、仙台市の泉区にあった事務所の社屋は巨大地震の揺れにより、内部のスチール収納棚などが倒れ、机上の事務備品なども床に落下し、まさしく足の踏み場もないくらい散乱したばかりでなく、地盤の一部が沈下し、社屋が傾斜したほか外壁のパネルの一部もはがれ落ちるなど、いわゆる「半壊状態」の被害を受けました。幸い、たまたま居合わせた社員の3人は無事でしたが、地震発生直後には電話連絡が取れたものの、間もなく、通常電話も携帯電話も、そしてインターネットも機能不全に陥り、本社との連絡が取れなくなったばかりでなく、仙台事務所の社員の家族との通信手段も途絶え、その安否確認ができないままに日が暮れました。

翌日、何度かの試み中、幸運にも繋がった電話連絡によると、3人の社員のうち、2人の家族と自宅の無事は判明しましたが、名取市閖上に自宅があった社員の家屋は津波に襲われて全壊、妻子の無事こそ確認できたものの、別々の避難所に分かれ、再会するまでに2、3日を要したばかりでなく、近所に住まいしていた義父母と義姉は津波に飲み込まれて行方不明という最悪の被害を受けたことが分かりました。

結局、津波に飲み込まれた義父母と義姉は1週間ほど後、逃れる途上であったろう車のなかで遺体となって発見されましたが、その間、札幌本社の社員はもちろん、仙台在住の社員も何もできず、いたたまらない気持ちで無為な日々を過ごすのみで、ただただ、この大震災の被害の大きさを身近に感じ唖然とするばかりでした。

こうしたなかで、痛切に思った問題点の一つは、携帯電話の無能さと、その携帯電話に頼り切った我々の日常生活に潜む危うさでした。小型化、多機能性こそは驚くほどのスピードで進化していますが、最も肝心な通信手段としての携帯電話は、こうした災害時にこそ役立ってほしいものですが、それがまったく役立たなかったのです。あちこちに点在している中継局が巨大地震による停電等でその機能を失ったためとのことですが、蓄電池の性能・技術も日々高度に進化し、また、海外との通話も一般的になってきている携帯電話の機能技術をもってすれば、こうした災害時にこそ最も有力な通信手段として機能する携帯電話システムを構築することは決して難しいことではないはずです。ただ、小型化、多機能化を優先するあまり、災害時にこそ最も有力な通信手段になり得るという携帯電話の中枢的機能の維持対策がなおざりにされた結果にすぎないと思わざるを得ません。それだけに、もし、携帯電話がこの大震災時にも機能していれば救えた命が多数あったに違いありませんし、避難者の救援等ももっとスピーディに効率的に行われたはずだと悔やまれてなりません。今後とも、様々な大震災が予測されている日本列島の現在、NTT等の電話会社は、そうした災害時にこそ機能する携帯電話のシステム構築に心血を注ぎ、早急にその実現を図ってほしいものです。

ともあれ、零細企業である弊社も、今度の大震災で直接・間接に思わぬ大きなダメージを受け、どうやって立て直すべきか苦悩しているうちに、日は瞬く間に過ぎ去り、大型連休も明け、大地震発生から2か月にもなる今日、この「雑記」の更新も、前回から1か月以上も途絶えていたことに気づいた次第です。ともかく、気を取り直して前に進むしかありません。

今、改めて考えます。今度の大震災で少なからぬダメージ受けた弊社は、今後どうやって立て直しを図っていくべきか…。弊社は、現代社会に潜む身近な災害=交通事故を防ぐために、交通事故は(故意に)「起こすもの」ではなく、だれもが相応に事故防止を心掛けているはずにもかかわらず一定の確率で「起きるもの」である―という交通安全思想の根本的視点に立って、交通安全のジャンルでそうした「安全思想」や「安全知識」等の普及を事業化し取り組んできました。

そして、幸いにも、この10年ほど、全国の交通事故死者数は劇的な減少化をたどり、人身交通事故件数も減少傾向に転じている―という状況にあって、もしかしたら、「安全思想」や「安全知識」等の普及が相当程度に浸透した結果なのかもしれない…と思うこともなかったわけではありませんが、今度の大震災を見る限り、少なくとも政府関係機関や東京電力などの関連企業等の対応は「安全第一」を旨とする「安全思想」のかけらも見られない―といっても過言ではなく、また、人々のなかにも、「安全思想」が浸透していた―とはいえない状況も垣間見えました。

交通事故にかかわる「安全思想」と自然災害にかかわる「安全思想」は、もともと別物だといわれればそれまでですが、「安全第一」に象徴される「安全思想」は、いわゆる労働災害はもとより、今度の大震災などの自然災害にも基本的に通用する思想であり、だからこそ、「交通安全思想」の普及浸透を図ることが労災防止や災害防止などにも寄与し得る―という信念をもって交通安全に取り組んできた弊社は、今こそ、「安全思想」の普及浸透を図る事業に取り組んでいくべきだ―という原点を、まず、改めて確認することが弊社再生の一歩だと自らに言い聞かせている今日このごろです。

そしてまた、今度の大震災で露呈された「安全問題」の大きな課題の一つとして、「ハードに頼りすぎた安全」、「ソフトを軽視した安全」という問題を考えざるを得ません。

いまだに緊急事態を脱しきれない東電福島原発の事故は、大地震が引き金になったとはいえ、日本の原発技術は世界一という、まさしく「ハードに頼りすぎた安全神話」が基となったまぎれもない人災であることは、今や誰の眼にも明らかですが、大津波に被災した地域にも、十分・堅牢な防潮堤が築かれているなどの「ハードに頼りすぎた安全神話」や、「津波が来襲してもコンクリート造りの建物の3階に避難すれば大丈夫!」などといった過去の経験則に頼りすぎた不確かな「ソフト」があった故に被害の拡大を招いたという一面があったことも事実です。

「安全思想」の鉄則の一つとして、ハードの安全が高まるほど、ソフト(人間)の安全対処能力は低下する―というのがあります。あるいはまた、ハード技術がどんなに高度化しても、その陰には必ず未知の危険が潜む―という鉄則もあります。交通安全を通じて学んできたこうしたノウハウを、今後は交通安全のみならず、現代社会に多様に存在する安全問題全般にどう活用していけるか…、それこそが弊社が再生するために乗り越えなければならないハードルであることも確かだとも自らに言い聞かせています。
(2011年5月11日)

ページトップ

最新の「シグナル交通安全雑記」へ戻る

バックナンバー

第117回
クルマ社会の大革命―自動運転(走行)車の実用化が迫っている今、半世紀以上も前に制定された道路交通法の大改革が必要不可欠・・・No.2
第116回
クルマ社会の大革命―自動運転(走行)車の実用化が迫っている今、半世紀以上も前に制定された道路交通法の大改革が必要不可欠・・・
第115回
道路交通法の「安全運転義務」を緩和するだけで「レベル3」相当の自動運転(走行)車の実用化を促進するのは拙速・乱暴な方策だ・・・
第114回
次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守るには、事故発生状況を分析し、特徴等を的確に把握することが出発点となる・・・
第113回
次代を担う子供のかけがえのない命を社会全体で交通事故から守ること、その重要性・必要性が一層高まっているが、諸対策は進捗していない・・・
第112回
関連法の整備、国民・ユーザーへの周知・理解を得る動き等が鈍いまま性急に突き進む「自動走行車」実用化の動きに再び危惧を呈する・・・
第111回
問題ではないのか―、交通事故は半減、死者数も激減しているのに、「類型別」発生状況の基本的構図に変化が認められないのはなぜか・・・
第110回
全国の交通事故死者数、68年ぶりに最少記録を更新、慶事ではあるが、にわかには信じ難い「怪」記録である側面にこそ考慮・・・
第109回
最高速度・規制速度の見直し、ようやく着手、そも、現行法の速度規定が半世紀以上も前の遺物なのが根本的問題・・・
第108回
EV・FCV、自動走行車の実用化は道路交通史上の大革命、 なのに消費者・市民は「蚊帳の外」では無用の混乱と弊害を招く・・・
第107回
関連法等の抜本的改正など社会的環境整備の進捗状況が見えぬままに進められる「自動走行」実現化に向けた実証実験等性急な動きを懸念・・・
第106回
夜間の歩行者の死亡事故防止は重要課題だが、その解決のためにも、なぜ、日本は歩行中の死者数の割合が高いのかの検証が必要不可欠・・・
第105回
交通安全対策は国・政府の責務、警察主導の交通安全対策を憂う・・・
第104回
これでいいのか、企業等「組織」の業務上過失致死傷罪は無罪放免?・・・
第103回
「自動運転車」の実現化、そんなに急いで大丈夫なのか・・・
第102回
「高齢者講習」や「認知機能検査」の予約を取るのが大変だ!?・・・
第101回
「人対車両」の事故と「歩行中」の事故との違いについて考える・・・
第100回
「自動運転の実用化」にかかわる関連法整備上の問題点・・・
第99回
交通安全、「喫緊の課題」について考える・・・
第98回
果たして、高齢ドライバー対策は今後の交通安全問題の核心なのか・・・
第97回
首相指示「喫緊の課題」、高齢ドライバーの事故防止対策について・・・
第96回
「高速道の最高速度110キロ試行」に関連して・・・
第95回
「日本の自転車交通の混迷」を読んで・・・
第94回
「自動運転」車開発の現状と課題を考える・・・No.3
第93回
「自動運転」車開発の現状と課題を考える・・・No.2
第92回
「自動運転」車開発の現状と課題を考える・・・
第91回
第10次「交通安全基本計画」を点検する・・・No.3
第90回
第10次「交通安全基本計画」を点検する・・・No.2
第89回
第10次「交通安全基本計画」を点検する・・・
第88回
「観光バス事故」の惨劇に続いてトラックのトンネル火災事故、いずれも「規制緩和」による深刻な副作用、関係当局の対応に疑義あり・・・
第87回
続発する「観光バス」事故から見える「安全第一」の空念仏を嘆く・・・
第86回
2015年、「第9次交通安全基本計画」の目標は達成できずに終わった・・・
第85回
「小樽飲酒ひき逃げ事件」札幌高裁控訴審判決について考える・・・
第84回
繰り返される特設自転車レーンの「社会実験」、いまさら何を検証する?
第83回
ブレーキとアクセルの踏み違い等「操作不適」事故について考える・・・No.2
第82回
ブレーキとアクセルの踏み違い等「操作不適」事故について考える・・・
第81回
国民の「安全」にかかわる2つの厄介な問題について考える・・・
第80回
自転車悪質運転に「安全講習」が義務化されたが・・・
第79回
4年に1度、変則5月実施の春の全国交通安全運動・・・
第78回
人身事故は確かに減少しているが物損事故はどうなっているのか・・・
第77回
道路交通法の一部改正の動向とその問題点の根源を考える・・・
第76回
高齢運転者の認知症検査強化策を考える・・・
第75回
交通安全対策の根源的糧となる交通事故統計にまとわる疑義・・・
第74回
「安全運転義務違反」による事故、その問題点等を考える・・・
第73回
「冬道の安全運転」に対する関心が薄れているのではないかと懸念する・・・
第72回
自転車の安全対策、本気と抜本策が求められる・・・
第71回
「自動車運転死傷行為処罰法」について考える・・・No.4
第70回
「自動車運転死傷行為処罰法」について考える・・・No.3
第69回
「自動車運転死傷行為処罰法」について考える・・・No.2
第68回
「自動車運転死傷行為処罰法」について考える・・・
第67回
減少し続ける「子ども人口」、子どもの安全を守ることの重要さを考える・・・
第66回
高齢者の交通事故死傷者の実態を検証しておこう・・・
第65回
「安全思想」、「安全文化」を考える・・・
第64回
都心に45年ぶりに25cm以上の積雪、「冬道」運転のイロハ無知を嘆く・・・
第63回
2013年の全国死者数、前年に引き続き4,500人を割り込んだ・・・
第62回
「24時間死者数を3,000人以下とする」という目標は達成できるか・・・
第61回
危険運転の罰則強化、「自動車運転」だけを特別視する風潮に疑義・・・
第60回
高齢ドライバーの事故実態、一律に危険視するのは非常に問題!
第59回
「秋の全国交通安全運動」を機に、再び「手上げ横断」の奇怪を問う!
第58回
「世界一安全な道路交通を実現する」という達成目標に黄信号!?
第57回
再び、スピード規制とスピード違反取締りの問題点について考える・・・
第56回
事故実態と無縁な「スピードの出しすぎ注意!」について物申す・・・
第55回
道路交通法と道路運送車両法の整合性について考える・・
第54回
再び、「自転車の交通ルール」の不可解を考える・・・
第53回
通行空間が未整備では、罰則強化等で自転車の安全確保はできない・・・
第52回
61年ぶりに4,500人を下回った全国の輪禍死者、国際的にみると・・・
第51回
「冬型交通事故」の実態と「冬道」安全運転の課題 No.4
第50回
「冬型交通事故」の実態と「冬道」安全運転の課題 No.3
第49回
「冬型交通事故」の実態と「冬道」安全運転の課題 No.2
第48回
「冬型交通事故」の実態と「冬道」安全運転の課題
第47回
東京都自転車対策懇談会の提言を考える・・・
第46回
本末転倒、枝葉末節すぎる「自転車の押し歩き推奨」対策・・・
第45回
「近代刑法貫く『意思責任』、結果軽視の弊害、修正を」を考える・・・
第44回
「危険運転致死傷罪」、「自動車運転過失致死傷罪」を考える・・・
第43回
あふれる「安全第一」のスローガンと、安全対策のギャップを埋めない限り・・・
第42回
交通安全指導に当たる者は、まず自らしっかり「ルール」を学習せよ!
第41回
唖然!「飲酒検出値偽造による検挙」、交通取締りの原点を確認せよ・・・
第40回
交通事故、「類型別」発生状況の不可解・・・
第39回
東日本大震災をはじめ多くの災害に見舞われた2011年だったが・・・
第38回
冬道でのスリップ追突事故の実態から学ぶ安全運転のポイント
第37回
大震災の被災地にも冬将軍が襲来、冬道での安全運転を願って・・・
第36回
陳腐で難解な「自転車の交通ルール」を再び検証する・・・
第35回
一般道をブレーキ装置がない「ピスト」で疾走する自転車集団暴走族・・・
第34回
自転車道や自転車通行帯に一方通行を導入する予定だそうだが・・・
第33回
大災害による悲惨な惨状と「なでしこジャパン」が教えてくれたもの・・・
第32回
大震災から露呈された「安全問題」はいまだに虚しく空回りしている・・・
第31回
未曾有の大震災から露呈された「安全問題」の課題を探る・・・No.2
第30回
未曾有の大震災から露呈された「安全問題」の課題を探る・・・
第29回
「安全運転義務違反」による事故の増加、その問題点と課題を探る・・・
第28回
減少し続ける全国の交通事故死、その現状に潜む課題を探る・・・
第27回
最多の事故類型、追突事故の意外な実態と事故防止のポイント・・・
第26回
無知なのか、怠慢なのか、放置される違反自転車摘発の根本問題・・・
第25回
「居眠り運転」の不可解・・・
第24回
「走るコンピューター」と化したクルマに潜む未知の危険・・・
第23回
「事業仕分け」で改善勧告を受けた全日本交通安全協会の事業・・・
第22回
困ったもんだよ、警視総監の「手上げ横断」セレモニー・・・
第21回
交差点での事故防止対策こそ、交通事故の減少を図る決め手・・・
第20回
先進的なハイテクにこそ、予期できぬ未知の危険が潜在している・・・
第19回
年間死者数2,500人以下を目指す、その具体的施策が見えない・・・
第18回
新政権に望む、半世紀も前につくられた道路交通法の抜本的見直し・・・
第17回
ドライバーに「安全運転教育」のニーズが不足しているのはなぜか・・・
第16回
民主党圧勝し政権交代、どうなる「高速道路無料化公約」・・・
第15回
新スタートした高齢運転者の免許更新時講習等の不可解・・・
第14回
危険運転致死傷罪認定の危うさ・・・

ホームへ戻る