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2018年8月23日

ホームページの内容を一部リニューアルしました。トップページに掲載されていた「シグナル交通安全雑記」は、交通安全時評内でお読みいただけます。

最終更新日:2018年10月15日

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自動車の運転による人身事故は、かつては刑法により裁かれ、現在は、平成26年5月に施行された新法の自動車運転死傷行為処罰法により裁かれていますが、人身交通事故の処罰規定(最高刑)は、「危険運転致死罪」の新設(平成13年12月施行)以降、厳罰化が進められてきました。以下では、その変遷について解説します

 刑法および自動車運転死傷行為処罰法における「自動車」は、道路交通法上の自動車・原動機付自転車に該当する。
以下の処罰規定は、最高刑(懲役刑)に限る。

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平成13年施行の刑法改正により、「危険運転」5類型による事故は

「危険運転致死傷罪」で裁かれるようになった…

「危険運転致死傷罪」の新設よりも前、人身交通事故はすべて過失によるものとみなされ、「業務上過失致死傷罪(最高刑「懲役5年」)が適用されていましたが、いわゆる「東名高速飲酒運転追突事故」(平成11年・1999年11月)などをきっかけに人身交通事故厳罰化の機運が高まったことを受けて、「危険運転致死傷罪」の新設を盛り込んだ刑法一部改正が平成13年(2001年)12月に施行されました。

この改正により、人身交通事故のうち、四輪以上の自動車によって、所定の「危険運転」(下記参照)を故意に行い、その結果、人を死傷させた事故については、過失による事故ではなく、故意性が著しく強い事故とみなし、「危険運転致死傷罪」(死亡事故の最高刑「懲役15年」・負傷事故の最高刑「懲役10年」)が適用されるようになりました

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東名高速飲酒運転追突事故…東京都内の東名高速道路で、渋滞で減速走行中の2台の乗用車に飲酒運転の大型トラックが追突した事故。トラックの運転手が飲酒運転常習者であったことや、両親の目の前で幼い姉妹が脱出不能の車内で炎に焼かれて死亡する―という事故状況などから、マスコミ等で大きく取り上げられた。

正常な運転が困難な状態…道路や交通の状況などに応じた運転をすることが難しい状態になっていることをいう。たとえば、アルコールによる酔いのために、前方をしっかり見て運転することが難しい状態や、自分が思ったとおりにハンドルやブレーキなどを操作することが難しい状態が「正常な運転が困難な状態」に当たる。
 

平成17年施行の刑法改正で、
「危険運転致死傷罪」の最高刑が強化された…

その後、平成17年(2005年)1月に施行された刑法改正により、「危険運転致死傷罪」の罰則が引き上げられ、死亡事故の最高刑が「懲役20年」に、負傷事故の最高刑は「懲役15年」になりました。

 

平成19年施行の刑法改正で、「自動車運転過失致死傷罪」が新設され、
また、バイクによる事故が「危険運転致死傷罪」の対象になった…

いわゆる「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」(平成18年・2006年8月)などを契機にして、人身交通事故の厳罰化を求める声が再び高まったことを受けて、平成19年(2007年)6月、刑法一部改正が施行され、従来は「業務上過失致死傷罪」(最高刑「懲役5年」)の対象であった過失事故が、より処罰が厳しい新設の「自動車運転過失致死傷罪」(最高刑「懲役7年」)によって裁かれるようになりました

また、この改正で、従来は「四輪以上の自動車」による事故に限られていた「危険運転致死傷罪」の対象が「自動車」による事故に改められ、道路交通法上の自動二輪車や原動機付自転車による事故も「危険運転致死傷罪」の対象になりました

福岡海の中道大橋飲酒運転事故…福岡市内の橋上で、飲酒運転の乗用車が、先行する乗用車に追突した事故。追突された乗用車は橋の欄干を突き破って海に転落、乗車していた夫妻は脱出に成功したものの、夫婦の子どもである幼児3人は車内に取り残され、溺死した。

 

(2016年1月29日)

(3月掲載予定・「交通安全コラム」No.5に続く)

 

 

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   近年の道路交通法 一部改正の要点

   A4判 40ページ カラー1211コラム-a.gifのサムネール画像

●平成18年6月施行分から最新施行分までの道路交通法一部改正の要点について、わかりやすく丁寧にまとめた冊子です。イラストや写真等を豊富に使用し、詳細な説明が必要な部分には注釈を添えるなど、誰もがしっかり理解できるよう工夫しました

●また、参考資料として、「近年の主な道交法施行令等一部改正の要点」、特別企画として、「人身交通事故の処罰規定の変遷」と「飲酒運転の罰則等の変遷」を掲載しました

 

 

 

 

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