• 会社概要
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
  • よくあるご質問
  • お問い合わせ

SIGNAL 有限会社 シグナル

営業のご案内
  • 新商品のご案内
  • 商品一覧
  • 普及版 道路交通法冊子
  • 企業の交通事故防止にこの1冊
  • 危険予知トレーニング教材など(サンプル動画あり)
  • 交通安全講習講師の派遣

悪質商法や詐欺から消費者を守る啓発資料はこちら

お知らせ
2017年4月17日

平成29年3月12日施行の一部改正(準中型免許の新設、高齢運転者に対する認知症対策の強化)を新規収録した「普及版 道路交通法〈改訂第24版」好評発売中!

2017年4月17日

高齢ドライバーが加齢に伴う心身機能の低下を自覚し、事故防止のために実践すべきポイントをまとめた新版冊子「安全運転 10の心得」好評発売中!

2017年1月20日

「交通の方法に関する教則」一部改正(今年3月12日施行)を機に、夜間の「上向き」ライトの活用を呼びかける新版チラシ「上向きが基本!」好評発売中!

2017年1月 6日

お話を通して正しい(安全な)横断方法を楽しく学ぶことができる絵本形式の新版教材「ちからもちのおじさん」好評発売中!

2017年1月 6日

考え遊びを通して幼児・小学校低学年児童の知的(交通)安全能力を高める新版ワークブック「わかるかな?」好評発売中!

2016年11月24日

平成29年3月12日施行の道路交通法一部改正に対応した「交通違反点と反則金一覧表ポスター(改訂版)」好評発売中!

2016年11月21日

平成29年3月施行の道路交通法一部改正に対応した「交通違反点と反則金一覧表クリアファイル(改訂版)」好評発売中!

2016年11月16日

平成18年6月施行分から平成29年3月施行分までの法改正の内容をわかりやすくまとめた「近年の道路交通法 一部改正の要点(改訂版)」好評発売中!

2016年10月21日

ドライバー向け危険予知トレーニングDVD(指導者用解説書付き)の新作「交通KYTを活用し、危険予知能力を高める!Part2」好評発売中!

2016年9月13日

歩行中や運転中のスマホ使用が招く事故などの危険を簡潔にまとめた新版チラシ「ながらスマホは危険がいっぱい!」好評発売中!

最終更新日:2017年4月28日

買い物カゴの確認・お会計

  • ホーム>
  • 交通安全時評>
  • 安全運転管理あれこれ記
  • 【第94回】

交通安全時評

バックナンバーはこちら

安全運転管理 あれこれ記 その94 歩道橋について考える
交通リスクコンサルタント 小林 實

多くは交通戦争時代に整備

 最近、いろいろな交通施設の見直しが行われています。現在の交通需要に適していないものについては存続を再考しようというわけですが、「歩道橋」もその一例で、つい先日、東京・原宿の繁華街交差点にあった歩道橋が撤去されました。この大型歩道橋の撤去により、今まで見えなかった景色が見えるようになった、景観がすっきりした―と新聞は報じています。歩行者の利用が少なくなったことが撤去の直接的な理由でしょうが、歩道橋をはじめ、こうした安全施設のあり方が再検討されています。
 わが国に初めて歩道橋がお目見えしたのは1959年といいますから、すでに50年以上前のことです。最初の歩道橋は、通学児童の安全を確保できるように―という目的で、愛知県清須市に通学児童専用の陸橋として設置されました。この効果はてきめんで、学童の死者はゼロという結果を生みました。
 また、1964年には東京オリンピックが開催されましたが、いかに、外国からの観光客が交通事故に遭うことのない安全な東京にするか―というのは、オリンピックの開催以上に大きな課題でした。そこで、オリンピック前年の1963年には、東京の五反田駅前に都で初の歩道橋が建設されました。
 その間、わが国は交通戦争に突入し、1970年には全国の交通事故の死者数が1万6,765人にも及びました。しかも、犠牲者の多くが歩行者だったことから、国は1966年から3カ年計画で、全国津々浦々に3,000以上もの歩道橋や地下道を建設しました。そして現在、東京都内だけで651もの歩道橋があるそうですが、その大部分は昭和40年代の交通戦争時代に整備されたものであり、老朽化が進んでいます。

車に押しやられた歩行者

 歩道橋の設置によって車の流れはスムーズになり、少なくともドライバーには好評でした。そして、確かに歩行者との事故も減ったことは減ったのですが、やはり歩道橋を渡るのが面倒という人も結構いて、歩道橋付近で無理に道路を渡ろうとする歩行者が後を絶ちませんでした。一方、ドライバーは、歩道橋のある場所で渡ってくる人はいない―と油断しますから、歩道橋付近での事故が意外と多く起きるようになったのです。
 さて、本来、「自動車」と「歩行者」とは対等な立場にあるはずですが、「歩行者事故を減らす」という大義名分から、現実には歩行者のほうを締め出す―、つまり、緊急避難的に歩行者を隔離した―という経緯があることは、わが国の交通問題を考えるうえで重要なポイントです。この「歩車分離」というやり方は、実のところドライバーにしかメリットがないのではないか―、つまり、いかに車をうまく流すか…という効率性や経済性の陰には、それに押しやられた歩行者が存在するわけです。日本の行政は、かつて「即効性」というものを重視しましたし、その傾向は今でも続いているわけですが、欧米では、車と歩行者は対等の権利を主張しているため、歩道橋はあまり見られません。
 そんなわが国でも1970年には、名古屋市や東京国立市において、歩道橋によって受けた心身の損害に対する国家賠償を求める訴訟が起きました。この訴訟は、歩道橋の上り下りといった生理的な負担の問題ではなく、車中心主義の風潮へ一石を投じることを目的としたもので、当時注目されました。こうした「脱歩道橋論」もあったことから、都ではそれ以降、原則として歩道橋の数を増やしていないようです。

大地震で崩落する危険

 ところで、今なぜ、この歩道橋が問題視されるようになったかといいますと、今日の高齢社会において、歩行橋の利用は高齢者にとっては身体的な負担が大きい―ということが理由の一つです。
 当初、歩道橋はこうした「交通弱者」のために作られたわけですが、今から50年前の高齢者といえば、おそらく60歳代の高齢者をイメージしていたのではないでしょうか。しかし、この50年間に平均寿命は大きく伸びて、街では80歳代と思われるお年寄りの姿も多く見かけます。確かに、この年齢層にとって階段の上り下りは大変な負担ですし、ベビーカーを押す若い母親にとっても階段はやっかいなものです。また、歩道橋付近に横断歩道が整備されてきたことも、歩道橋の利用者が減った一因でしょう。
 さらに、歩道橋の老朽化という問題もあります。幸いなことに、3.11の大地震で都内の歩道橋が崩落したケースはありませんでしたが、仮に直下型の大地震が都内を襲った場合、歩道橋が崩落して道路をふさぐことも十分予想できます。こうなると、消防や救急活動が大きく阻害されることになりますので、こうした点からも、老朽化した歩道橋をどうするか、その対策を直ちに考える必要があるでしょう。
 かつて、交通評論家の岡並木氏は、道路交通法というものは生き物であり、時代とともに成長し変化していくべきだ―と言われましたが、「人間性の回復」という面からも、氏の発想は、今日の歩道橋の存続問題を考える際の一つのヒントになるのではないでしょうか。

 

筆者プロフィール

小林實(こばやし・みのる)

 1959年慶應義塾大学大学院修士課程修了。警察庁入庁、科学警察研究所勤務。同研究所 勤務の間、米国厚生省訪問研究員、フィリピン大学交通訓練センターでの教育指導などに従事。1989年交通部付主任研究官を最後に退官後、(株)損害保険ジャパン顧問、(財)国際交通安全学会顧問、主幹総合交通心理士。現在、交通リスクコンサルタントとして活躍。
 『運転学のすすめ』『安全への視点』『運転の構図』『あんぜんかわらばん』『クルマ社会の安全管理』『なぜ起こす交通事故』など著書多数。当社からは『安全運転管理のスタンス』『安全運転管理の心理学』を発行。 

ページトップ

最新の「安全運転管理あれこれ記」へ戻る

バックナンバー

第131回
タイヤ以外、何に触れても事故である
第130回
現場の声を聞く
第129回
運転の自動化とドライバー
第128回
人類は変化を続けている
第127回
眼の動きを捉える
第126回
プロアクティブな安全管理
第125回
次世代に向けた安全管理
第124回
思い込みの心理
第123回
これからの交通社会は?
第122回
レジリエンスな発想
第121回
レジリエンスと安全管理
第120回
トンネルのリスク
第119回
突然死のリスク
第118回
バスの暴走
第117回
オアフ島と交通渋滞
第116回
安全管理八策
第115回
安全の費用対効果
第114回
交差点での安全運転
第113回
自転車事故と保険
第112回
感電のリスク
第111回
「安全神話」は崩壊したか?
第110回
新人教育のヒント
第109回
自動運転を考える
第108回
再び問われるメンタルヘルス
第107回
ハイタクと安全管理
第106回
何を認知するのか?
第105回
交通安全標語の変遷
第104回
なぜゴリラは見落とされるのか
第103回
10年後の交通を読む
第102回
若者との接し方 指導教官の話から
第101回
若者とクルマ離れ
第100回
異常気象と安全運転管理
第99回
どうする物損事故
第98回
ミラーの効用
第97回
「ハザード」の捉え方
第96回
「手術なき医学」からの脱却
第95回
二つの鉄道事故に学ぶ
第94回
歩道橋について考える
第93回
死亡事故の減りにくい部分
第92回
交通違反の悪質性
第91回
見える化
第90回
ハインリッヒの法則の逆読み
第89回
カクテルパーティー効果
第88回
指差し称呼
第87回
コミュニケーション・ミス
第86回
企業とゾンビ族
第85回
ハイブリッド
第84回
「運転技能」について
第83回
金魚のフン
第82回
5回のなぜなぜ
第81回
天井板崩落事故に学ぶ
第80回
荷役事故と交通事故
第79回
安全管理の格付け
第78回
交通KYTの限界
第77回
中小企業と安全管理
第76回
高年齢者の再雇用問題と企業リスク
第75回
「ハザード」の持つ意味
第74回
仮眠と過労
第73回
ハンドルを握る重み
第72回
厳しくなるメンタルヘルス対策
第71回
事故防止のために事業主は何をすべきか
第70回
多発するトレーラー事故〜プロドライバーの資質を問う
第69回
交通での安全マネジメント
第68回
「ゼロ」の持つ意味
第67回
スウェーデンとアルコール
第66回
北欧・コペンハーゲンの自転車道
第65回
無事故が続いていたら...
第64回
社会のスピード
第63回
国際運転免許
第62回
モラルハザード
第61回
コードンラインは不要だったか? ―首都圏での二次災害の可能性―
第60回
稲叢(いなむら)の火 ―防災の伝承を考える―
第59回
スイスチーズの大きな穴
第58回
外国人観光客と冬道事故
第57回
アビイ・ロードの横断歩道
第56回
安全そして安心を目指せ「運転代行業」
第55回
"不死鳥"の帰還
第54回
目先のリスク回避 ―バスの転落事故から―
第53回
ある学者の死を悼む
第52回
氷河急行の事故
第51回
企業も頑張っている!
第50回
うどん文化と運転
第49回
100円ライターのリスク
第48回
カルガモ走行
第47回
事業仕分け人
第46回
お客様目線
第45回
青矢印信号の謎
第44回
「安・近・短」のわな─グアムでの印象
第43回
120万という数字
第42回
加賀屋さんにみるCSR
第41回
「安全力」をアップしよう
第40回
「まぁ、いっか」の発想
第39回
元を質(ただ)す
第38回
ランドマーク
第37回
誤探知
第36回
持続可能性
第35回
認知ギャップ
第34回
「パーおじいさん」のこと
第33回
40年の功と罪
第32回
キャリーバッグと事故
第31回
KYTの落とし穴
第30回
ゲリラ化する災害
第29回
エスキモーと白
第28回
マニュアルにないもの
第27回
あっ、カエルが跳び出すよ!
第26回
経年劣化
第25回
我輩は「ジコ」である
第24回
タイタニック症候群
第23回
感覚の研ぎ澄まし
第22回
若い世代と安全管理
第21回
近づくもの・遠ざかるもの
第20回
自己防衛の殻を破る
第19回
トップの厳しい目
第18回
逆転の発想
第17回
ベトナムとヘルメット
第16回
心のサーモスタット
第15回
地図の効用
第14回
左か右か
第13回
銃社会のジレンマ
第12回
はい作業とは
第11回
ロータリー的発想
第10回
図と地の関係
第09回
安全の文化
第08回
飲酒運転とJカーブ
第07回
視覚公害
第06回
イタリアとリスク
第05回
ボルボが似合った男
第04回
自転車の勘違い
第03回
脳のサボリ装置
第02回
おかしなアナウンス
第01回
転倒リスク

ホームへ戻る