• 会社概要
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
  • よくあるご質問
  • 見積もり・お問い合わせ

SIGNAL 有限会社 シグナル

営業のご案内
  • 新商品のご案内
  • 商品一覧
  • 普及版 道路交通法冊子
  • 企業の交通事故防止にこの1冊
  • 危険予知トレーニング教材など(サンプル動画あり)
  • 交通安全講習講師の派遣

悪質商法や詐欺から消費者を守る啓発資料はこちら

お知らせ
2017年11月17日

多彩なテーマのなかから表面と裏面を自由に選べる「A4オーダー啓発チラシ」の全面リニューアル版、販売開始!

2017年10月 3日

歩行者・自転車利用者・ドライバーが実践すべき安全通行・安全運転の「知恵」をまとめた新版チラシ「2017年・冬の交通安全家庭新聞」好評発売中!

2017年8月25日

交通安全の資料作りに役立つイラストを収録したパソコン用データCD「交通安全イラスト集」の最新版(約400点収録)好評発売中!

2017年8月 1日

飲酒運転根絶啓発の新版冊子「軽い酔いでも重い犯罪!」、新版ポスター「飲酒運転 見たら、聞いたら、110番!」好評発売中!

2017年7月26日

高齢歩行者の横断中の事故防止のポイントと、70歳以上のドライバーの免許証更新手続きの概要をまとめた新版チラシ「高齢者向け交通安全新聞」好評発売中!

2017年7月26日

高齢者の歩行者・自転車利用者・ドライバーの安全通行・安全運転のポイントを簡潔にまとめた新版リーフレット「元気な毎日は交通安全から!」好評発売中!

2017年6月30日

商品価格の見直しを行い、平成29年7月1日より、一部の商品について価格を改定いたしました。

2017年6月19日

各免許で運転できる自動車の車両総重量などの上限が一目でわかるクリアファイル「わかっていますか?あなたの免許で運転できる自動車の範囲」好評発売中!

2017年6月 1日

運転免許の「点数制度」などの解説に加え、「各免許で運転可能な自動車の範囲」を新規収録して増ページ・改訂した冊子「運転免許を大切に」好評発売中!

2017年4月17日

平成29年3月12日施行の一部改正(準中型免許の新設、高齢運転者に対する認知症対策の強化)を収録した「普及版 道路交通法〈改訂第24版」好評発売中!

最終更新日:2017年11月20日

買い物カゴの確認・お会計

  • ホーム>
  • 交通安全時評>
  • 安全運転管理あれこれ記
  • 【第68回】

交通安全時評

バックナンバーはこちら

安全運転管理 あれこれ記 その68 「ゼロ」の持つ意味
交通リスクコンサルタント 小林 實

事故死者・重傷者をゼロにするプロジェクト

 「ゼロ」という言葉は、良い意味でも悪い意味でも使われます。前総理の菅さんに対して「政策のビジョンがゼロだ」といった厳しい批判があったことは、悪い意味の一例でしょう。政策面での切れ味の不足が国民をいらだたせたことは、ことに東日本大震災の対応においてご存じの通りです。また、「ゼロ成長」という言葉も、最近のわが国の経済面での伸び悩みを象徴する悪い意味の例です。
 一方、こうしたマイナスイメージの「ゼロ」ではなく、良い意味のほうでは、たとえば「環境負荷ゼロ産業」とか「ゼロエミッション」というように、環境へのやさしさを表す場合によく使われます。
 ところで今、スウェーデンでは「ビジョンゼロ」というプロジェクトが進められています。これは、「ビジョンがない」という意味でのゼロではなく、「交通事故による死者・重傷者をゼロにする」という長期的な計画のことで、今から14年前の1997年から展開されています。
 彼らの主張は、交通事故自体をなくすことは不可能でも、人間という脆弱な体が破壊されないようなシステムを構築すれば「死者・重傷者をゼロにする」ことは決して不可能ではない—というものです。たとえば、かつて天然痘が世界に蔓延した際、これが地球上からなくなると予想した人は誰もいませんでしたが、現に、公衆衛生学的アプローチによって「天然痘ゼロ」を達成したわけですから、交通事故による死者・重傷者もゼロにすることができる—という発想です。これは、リスク管理でいうところの「本質安全(=危害を及ぼす原因そのものを除去すること)」にあたります。
 わが国のように経済活動に力点を置いている国では、ある程度は安全を犠牲にしてでも移動の自由を尊重する「モビリティの確保」が優先されるでしょう。今、盛んに行われている自転車道の論議にしても、折衷案が主体であり、国民の福祉に力点を置く北欧のような思い切った改革ができないのは、その辺に原因があります。
 現時点で、スウェーデンの交通事故死者がゼロになったわけではありませんが、その取り組みの根本には、彼らの連帯意識と徹底した福利厚生の思想があります。「ビジョンゼロ」は、単に交通安全運動のような一過性のものではなく、交通に参加するすべての人たちに課せられた総合的な取り組みなのです。

道路構造や交通システムに起因する重大事故が多い…

 この「ビジョンゼロ」は、1997年以降の死亡・重傷事故の全ケースを徹底調査することから始まりました。つまり、「事故は起こるものだ」という前提のもと、これが再発しないような予防策を構築しようと考えたわけです。リスク管理で行われているような「PDCAサイクル」を回し、主に物理的な対策を優先することとして、人的要因については「残存リスク」としました。
 事故調査の結果、彼らはまず、1997年から99年までに発生した重大事故を、以下の三つのタイプに分けました。

 (1)過剰エネルギー型:いくらルールを守っていても、主に道路構造や交通システムに起因して発生するもの
 (2)過剰リスク型:シートベルトなど人的保護が不十分なことに起因するもの
 (3)ドライバー制限超過型:意識的かつ重大なルール違反に起因するもの

 その結果、重大事故の3分の2が「(1)過剰エネルギー型」に起因するものでした。われわれ日本人の発想だと「(3)ドライバー制限超過型」がほとんど—という感じですが、この違いは、重大事故に特化したことや、事故の背景の徹底分析によるものでしょうか。何にせよ、そこには「道路交通システムは、利用者のニーズや誤り、弱さにうまく適合したものでなければならない」という視点があるわけです。
 日本の場合、「事故は起こるもの」という発想は変わりませんが、統計的な分析を進めるだけで、そこに隠れたブラックボックスの中身がわかっていないのが現状です。それゆえ、いわゆる「ヒューマンエラー」という形で人間サイドに責任を押しつけがちです。つまり、いつでも悪いのはドライバーである、したがって「安全教育」や「訓練の充実」といったソフト面に解決を求めてしまうわけです。

ハード面の対策により事故死者数が半減

 スウェーデンで現在、主に行われているハード面の対策は以下の三つです。

 (1) 歩行者とクルマの分離:分離帯やガードレールの設置
 (2) スピードの抑制:たとえば市街地の標準速度は時速50キロ、地区道路は時速30キロなど
 (3) 持続可能な安全性の確保:自転車のヘルメット、広い自転車道、昼間点灯など

 1997年以降のこうした動きは、実は政府主導のものではありません。スウェーデンでは昔から地域社会(コミューン)の「共同責任」の意識が強く、「安全は人権の一部である」という思想も浸透しているため、政府だけが音頭を取ってやるのではなく、企業メーカーや運輸産業に携わる人々、さらには一般市民も参加した国民運動となっているのです。
 この取り組みが功を奏したからか、スウェーデンでは、90年代には年間900人前後だった事故死者が、2009年には358人と半数以下になっています。日本より人口が少なく、交通量も少ないことを考慮しても、大きな成果といえるでしょう。今後の進展に注目したいところです。


筆者プロフィール

小林實(こばやし・みのる)
  1959年慶應義塾大学大学院修士課程修了。警察庁入庁、科学警察研究所勤務。同研究所勤務の間、米国厚生省訪問研究員、フィリピン大学交通訓練センターでの教育指導などに従事。1989年交通部付主任研究官を最後に退官後、(株)損害保険ジャパン顧問、(財)国際交通安全学会顧問、主幹総合交通心理士。現在、交通リスクコンサルタントとして活躍。
 『運転学のすすめ』『安全への視点』『運転の構図』『あんぜんかわらばん』『クルマ社会の安全管理』『なぜ起こす交通事故』など著書多数。当社からは『安全運転管理のスタンス』『安全運転管理の心理学』を発行。

ページトップ

最新の「安全運転管理あれこれ記」へ戻る

バックナンバー

第136回
残酒(のこりざけ)運転
第135回
マナーについて
第134回
沈着な判断と行動が鍵
第133回
血液型と性格
第132回
忖度こそ安全マナー
第131回
タイヤ以外、何に触れても事故である
第130回
現場の声を聞く
第129回
運転の自動化とドライバー
第128回
人類は変化を続けている
第127回
眼の動きを捉える
第126回
プロアクティブな安全管理
第125回
次世代に向けた安全管理
第124回
思い込みの心理
第123回
これからの交通社会は?
第122回
レジリエントな発想
第121回
レジリエンスと安全管理
第120回
トンネルのリスク
第119回
突然死のリスク
第118回
バスの暴走
第117回
オアフ島と交通渋滞
第116回
安全管理八策
第115回
安全の費用対効果
第114回
交差点での安全運転
第113回
自転車事故と保険
第112回
感電のリスク
第111回
「安全神話」は崩壊したか?
第110回
新人教育のヒント
第109回
自動運転を考える
第108回
再び問われるメンタルヘルス
第107回
ハイタクと安全管理
第106回
何を認知するのか?
第105回
交通安全標語の変遷
第104回
なぜゴリラは見落とされるのか
第103回
10年後の交通を読む
第102回
若者との接し方 指導教官の話から
第101回
若者とクルマ離れ
第100回
異常気象と安全運転管理
第99回
どうする物損事故
第98回
ミラーの効用
第97回
「ハザード」の捉え方
第96回
「手術なき医学」からの脱却
第95回
二つの鉄道事故に学ぶ
第94回
歩道橋について考える
第93回
死亡事故の減りにくい部分
第92回
交通違反の悪質性
第91回
見える化
第90回
ハインリッヒの法則の逆読み
第89回
カクテルパーティー効果
第88回
指差し称呼
第87回
コミュニケーション・ミス
第86回
企業とゾンビ族
第85回
ハイブリッド
第84回
「運転技能」について
第83回
金魚のフン
第82回
5回のなぜなぜ
第81回
天井板崩落事故に学ぶ
第80回
荷役事故と交通事故
第79回
安全管理の格付け
第78回
交通KYTの限界
第77回
中小企業と安全管理
第76回
高年齢者の再雇用問題と企業リスク
第75回
「ハザード」の持つ意味
第74回
仮眠と過労
第73回
ハンドルを握る重み
第72回
厳しくなるメンタルヘルス対策
第71回
事故防止のために事業主は何をすべきか
第70回
多発するトレーラー事故〜プロドライバーの資質を問う
第69回
交通での安全マネジメント
第68回
「ゼロ」の持つ意味
第67回
スウェーデンとアルコール
第66回
北欧・コペンハーゲンの自転車道
第65回
無事故が続いていたら...
第64回
社会のスピード
第63回
国際運転免許
第62回
モラルハザード
第61回
コードンラインは不要だったか? ―首都圏での二次災害の可能性―
第60回
稲叢(いなむら)の火 ―防災の伝承を考える―
第59回
スイスチーズの大きな穴
第58回
外国人観光客と冬道事故
第57回
アビイ・ロードの横断歩道
第56回
安全そして安心を目指せ「運転代行業」
第55回
"不死鳥"の帰還
第54回
目先のリスク回避 ―バスの転落事故から―
第53回
ある学者の死を悼む
第52回
氷河急行の事故
第51回
企業も頑張っている!
第50回
うどん文化と運転
第49回
100円ライターのリスク
第48回
カルガモ走行
第47回
事業仕分け人
第46回
お客様目線
第45回
青矢印信号の謎
第44回
「安・近・短」のわな─グアムでの印象
第43回
120万という数字
第42回
加賀屋さんにみるCSR
第41回
「安全力」をアップしよう
第40回
「まぁ、いっか」の発想
第39回
元を質(ただ)す
第38回
ランドマーク
第37回
誤探知
第36回
持続可能性
第35回
認知ギャップ
第34回
「パーおじいさん」のこと
第33回
40年の功と罪
第32回
キャリーバッグと事故
第31回
KYTの落とし穴
第30回
ゲリラ化する災害
第29回
エスキモーと白
第28回
マニュアルにないもの
第27回
あっ、カエルが跳び出すよ!
第26回
経年劣化
第25回
我輩は「ジコ」である
第24回
タイタニック症候群
第23回
感覚の研ぎ澄まし
第22回
若い世代と安全管理
第21回
近づくもの・遠ざかるもの
第20回
自己防衛の殻を破る
第19回
トップの厳しい目
第18回
逆転の発想
第17回
ベトナムとヘルメット
第16回
心のサーモスタット
第15回
地図の効用
第14回
左か右か
第13回
銃社会のジレンマ
第12回
はい作業とは
第11回
ロータリー的発想
第10回
図と地の関係
第09回
安全の文化
第08回
飲酒運転とJカーブ
第07回
視覚公害
第06回
イタリアとリスク
第05回
ボルボが似合った男
第04回
自転車の勘違い
第03回
脳のサボリ装置
第02回
おかしなアナウンス
第01回
転倒リスク

ホームへ戻る