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平成29年3月12日施行の一部改正(準中型免許の新設、高齢運転者に対する認知症対策の強化)を新規収録した「普及版 道路交通法〈改訂第24版」好評発売中!

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2017年1月 6日

考え遊びを通して幼児・小学校低学年児童の知的(交通)安全能力を高める新版ワークブック「わかるかな?」好評発売中!

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平成29年3月12日施行の道路交通法一部改正に対応した「交通違反点と反則金一覧表ポスター(改訂版)」好評発売中!

2016年11月21日

平成29年3月施行の道路交通法一部改正に対応した「交通違反点と反則金一覧表クリアファイル(改訂版)」好評発売中!

2016年11月16日

平成18年6月施行分から平成29年3月施行分までの法改正の内容をわかりやすくまとめた「近年の道路交通法 一部改正の要点(改訂版)」好評発売中!

2016年10月21日

ドライバー向け危険予知トレーニングDVD(指導者用解説書付き)の新作「交通KYTを活用し、危険予知能力を高める!Part2」好評発売中!

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歩行中や運転中のスマホ使用が招く事故などの危険を簡潔にまとめた新版チラシ「ながらスマホは危険がいっぱい!」好評発売中!

最終更新日:2017年4月24日

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交通安全時評

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安全運転管理 あれこれ記 その19 トップの厳しい目
交通リスクコンサルタント 小林 實

自発性の硬直化

 「2+2」は足し算で、「2×2」は掛け算ですが、いずれも答えは「4」で、数字は同じになります。では、この二つの違いは何でしょうか? というのが、オランダの小学校4年生のレポートの課題です。答えが合えばそれでよしとする日本の教育とは違い、なぜ違うのか─を追究させる教育が行われているのです。おわかりのように、足し算は同じ次元での計算ですが、掛け算は2次元の世界である─というのが正解です。たとえば、「長さ」と「面積」の計算の違いがそれに該当します。オランダでは、こうしたいわば「原理」ともいえることの学習を、小学生のころから習慣づけているのです。
 安倍前総理が書かれた「美しい国へ」という本の題名は、響きは素晴らしい感じがしますが、中身が何を意味するのか、このあたりが見えてきません。「バカの壁」の著者として有名な解剖学者の養老孟司氏は、“若い人の間で最近の風潮としてみられるのは、言葉の概念を表面的にいかにも理解したかのように振る舞うということ”と言っておられますが、これは、アナログ的に原理をたどるのではなく、「あぁ、わかった、わかった」と済ませ、物事を表面的に、つまりデジタル的に捉える傾向がある─ということでしょう。
 たとえば、おいしそうなサンマと、まずそうなサンマとを見分けることは、人間は不得手ですが、猫はこれができるといいます。このように、いわば「感覚の研ぎ澄まし」というか、そうしたものが現代の日本人からは欠けてきているといえます。情報のシャワーを一方的に受信するという現代社会では、「自発性の硬直化」という問題が生じているわけです。
 運転教習の座学でも、交差点の正しい通行方法はこうこうです…と、さらっと簡単に教えますと、教習生はそれを聞いただけで「ああ、わかった」となり、いわば“概念のレベル”でとどまってしまいます。本来はもっと具体的に、交差点にはどんな危険があるのかを自ら探し出すノウハウを習得させる必要があるのですが、これはある意味で“感覚レベル”での指導ということになりましょう。

他人任せのムード

 ところで、安全担当者に管理をすべて任せて満足している企業のトップは、「有能な彼に任せておけば、絶対に不祥事や事故は起こらない」と確信しているかもしれませんが、これは「形式的な安全」というべきものです。幹部自らが範をたれるということをしないと、社員にとっては、「まぁ適当にやればいい、何か起きても表に出ることはない…」というような安易な安全管理になってしまいます。
 一方で、最近の一連の食品偽装事件では、「それ、いけるではないか、こんなビジネスチャンスを逃してはならない」というトップの発想があったということですが、そうした「いけいけムード」はリスクを拡大する方向に流れ、本来は大変危険であることが平気になり、ますます図に乗る「負の強化」というものが働きます。
 仮に管理のシステムがきちんとしていても、他人任せのムードがあると、それが機能しない─というのは、かつてハワイ沖でアメリカの原子力潜水艦と日本の水産高校の練習船とが衝突した事故でもそうでした。この事故が起きたとき、潜水艦には大勢の見学客が乗っていて、艦長の周りには、説明を聞くため、たくさんの人がいました。潜水艦の監視員は、練習船が接近していることを艦長に伝える義務があったにもかかわらず、その人だかりを見て、誰かが伝えてくれるだろう…と他人任せにしたことが、この事故の原因でした。

現状把握が必要

 最近は、企業におじゃました際、「うちではPDCAサイクルをきちんと回していますよ」という自信に満ちた声をよく聞きますが、形だけのところも結構見られます。担当者のみならず、企業のトップ自らが「今、うちでは何が問題か」という現状把握をしっかりできていないと、この「サイクル回し」も机上の空論になってしまいます。つまり、PDCAの一歩手前に「現状把握」の“See”を含めた“S-PDCA”が必要というわけです。
 たとえば、バス会社にしても、社長や幹部自らが自社のバスに乗ってみて、果たして乗客の満足度はどうか、ドライバー本人は気づいていないが乗客にヒヤリとさせているような行為はないか、決められたことがきちんと実行されているか─などを観察することが大切でしょう。そうでないと、単にこのサイクルを回したとしても、そのスパイラルが上昇するどころか、マイナス方向への下降スパイラルになりかねません。
 安全管理というのは「ゴールの見えないマラソン」とよく言われますが、組織のあらゆる階層には、次世代に向けた将来性の高いリーダーが存在するはずで、このことを「リーダーシップエンジンをもつ」といいます。つまり、管理者の世代交代にあたっては、ゼロから再出発するのでなく、積み上げられた実績をうまく次の世代につなぐ、いわば「伝承の文化」が必要です。このため、新しい有能な人を見いだす努力もトップに課せられた大きな仕事だといえましょう。

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第130回
現場の声を聞く
第129回
運転の自動化とドライバー
第128回
人類は変化を続けている
第127回
眼の動きを捉える
第126回
プロアクティブな安全管理
第125回
次世代に向けた安全管理
第124回
思い込みの心理
第123回
これからの交通社会は?
第122回
レジリエンスな発想
第121回
レジリエンスと安全管理
第120回
トンネルのリスク
第119回
突然死のリスク
第118回
バスの暴走
第117回
オアフ島と交通渋滞
第116回
安全管理八策
第115回
安全の費用対効果
第114回
交差点での安全運転
第113回
自転車事故と保険
第112回
感電のリスク
第111回
「安全神話」は崩壊したか?
第110回
新人教育のヒント
第109回
自動運転を考える
第108回
再び問われるメンタルヘルス
第107回
ハイタクと安全管理
第106回
何を認知するのか?
第105回
交通安全標語の変遷
第104回
なぜゴリラは見落とされるのか
第103回
10年後の交通を読む
第102回
若者との接し方 指導教官の話から
第101回
若者とクルマ離れ
第100回
異常気象と安全運転管理
第99回
どうする物損事故
第98回
ミラーの効用
第97回
「ハザード」の捉え方
第96回
「手術なき医学」からの脱却
第95回
二つの鉄道事故に学ぶ
第94回
歩道橋について考える
第93回
死亡事故の減りにくい部分
第92回
交通違反の悪質性
第91回
見える化
第90回
ハインリッヒの法則の逆読み
第89回
カクテルパーティー効果
第88回
指差し称呼
第87回
コミュニケーション・ミス
第86回
企業とゾンビ族
第85回
ハイブリッド
第84回
「運転技能」について
第83回
金魚のフン
第82回
5回のなぜなぜ
第81回
天井板崩落事故に学ぶ
第80回
荷役事故と交通事故
第79回
安全管理の格付け
第78回
交通KYTの限界
第77回
中小企業と安全管理
第76回
高年齢者の再雇用問題と企業リスク
第75回
「ハザード」の持つ意味
第74回
仮眠と過労
第73回
ハンドルを握る重み
第72回
厳しくなるメンタルヘルス対策
第71回
事故防止のために事業主は何をすべきか
第70回
多発するトレーラー事故〜プロドライバーの資質を問う
第69回
交通での安全マネジメント
第68回
「ゼロ」の持つ意味
第67回
スウェーデンとアルコール
第66回
北欧・コペンハーゲンの自転車道
第65回
無事故が続いていたら...
第64回
社会のスピード
第63回
国際運転免許
第62回
モラルハザード
第61回
コードンラインは不要だったか? ―首都圏での二次災害の可能性―
第60回
稲叢(いなむら)の火 ―防災の伝承を考える―
第59回
スイスチーズの大きな穴
第58回
外国人観光客と冬道事故
第57回
アビイ・ロードの横断歩道
第56回
安全そして安心を目指せ「運転代行業」
第55回
"不死鳥"の帰還
第54回
目先のリスク回避 ―バスの転落事故から―
第53回
ある学者の死を悼む
第52回
氷河急行の事故
第51回
企業も頑張っている!
第50回
うどん文化と運転
第49回
100円ライターのリスク
第48回
カルガモ走行
第47回
事業仕分け人
第46回
お客様目線
第45回
青矢印信号の謎
第44回
「安・近・短」のわな─グアムでの印象
第43回
120万という数字
第42回
加賀屋さんにみるCSR
第41回
「安全力」をアップしよう
第40回
「まぁ、いっか」の発想
第39回
元を質(ただ)す
第38回
ランドマーク
第37回
誤探知
第36回
持続可能性
第35回
認知ギャップ
第34回
「パーおじいさん」のこと
第33回
40年の功と罪
第32回
キャリーバッグと事故
第31回
KYTの落とし穴
第30回
ゲリラ化する災害
第29回
エスキモーと白
第28回
マニュアルにないもの
第27回
あっ、カエルが跳び出すよ!
第26回
経年劣化
第25回
我輩は「ジコ」である
第24回
タイタニック症候群
第23回
感覚の研ぎ澄まし
第22回
若い世代と安全管理
第21回
近づくもの・遠ざかるもの
第20回
自己防衛の殻を破る
第19回
トップの厳しい目
第18回
逆転の発想
第17回
ベトナムとヘルメット
第16回
心のサーモスタット
第15回
地図の効用
第14回
左か右か
第13回
銃社会のジレンマ
第12回
はい作業とは
第11回
ロータリー的発想
第10回
図と地の関係
第09回
安全の文化
第08回
飲酒運転とJカーブ
第07回
視覚公害
第06回
イタリアとリスク
第05回
ボルボが似合った男
第04回
自転車の勘違い
第03回
脳のサボリ装置
第02回
おかしなアナウンス
第01回
転倒リスク

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