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2017年6月30日

商品価格の見直しを行い、平成29年7月1日より、一部の商品について価格を改定いたしました。

2017年6月19日

各免許で運転できる自動車の車両総重量などの上限が一目でわかるクリアファイルわかっていますか?あなたの免許で運転できる自動車の範囲」好評発売中!

2017年6月 5日

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2017年4月17日

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2017年4月17日

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2017年1月 6日

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最終更新日:2017年7月20日

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交通安全時評

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安全運転管理 あれこれ記 その15 地図の効用
交通リスクコンサルタント 小林 實

心のなかの地図

 世界地図を開くと、日本は普通真ん中に描かれています。でもそれは日本の世界地図を見た場合であり、他国ではその国が中心となります。たとえば中国に行くと、大きな中国本土のごく右端にぽつんと日本列島が描かれていますし、南半球のオーストラリアでは、南北が逆さまになっている地図もあります。
 心理学には「認知地図」というテーマがあります。確か、秋篠宮妃紀子殿下が学習院大学で心理学を専攻されたときの卒論のテーマが、この認知地図であったかと記憶します。認知地図とは、心のなかの地図のことですが、これは、物理的な環境とは必ずしも一致しないと言われています。
 有名な建築家のケビン・リンチは、都市のイメージというのは方向と距離、さらには目印(ランドマーク)といった空間情報に依存しており、それは人間のもつ心的な構造による─と言っています。これは、ある意味で認知地図と共通した発想と言えます。言い方を換えれば、地図のもつ物理的というかデジタルな情報と、頭のなかにあるアナログ情報とでは、かなり乖離(かいり)がある─ということです。
 たとえば首都圏の山手線は、東京をぐるりと取り巻く環状線で、ほとんど丸に近い─というイメージがあります。テレビのコマーシャルなどでも、この山手線は丸く簡略化して表現されることがほとんどです。ところが、実際は結構ゆがんだ形のだ円形で、外回りは池袋あたりで急激に右に曲がっています。
 また、ある人に自宅から最寄りの駅までの地図を描いてもらいますと、実際とは結構違っていますし、自分の興味や関心のあるランドマークを一つの手がかりにしていることがわかります。頭のなかにこの認知地図を描けない人は、散歩中に自宅への道順がわからなくなったりするわけですが、これは認知症に見られる症状の一つです。

地震の被害を軽減

 ところで、今年3月の能登半島地震で震度6強を記録した輪島市門前町では、全壊44棟、半壊96棟と大きな被害が出ましたが、幸い死者や行方不明者はゼロでした。高齢化率が47%と高いのに高齢者に犠牲者が出なかったのは不思議な気がしますが、これは実は「高齢者マップ」という地図が効果を発揮したからのようです。
 平成7年の阪神淡路大震災で問題となった高齢者の孤独死を教訓として、石川県は県内全市町村に「高齢者等要援護者マップ」の作成を要請し、門前町ではさらに「寝たきり高齢者宅」や「一人暮らし高齢者宅」を細かく色分けした独自の地図を作成していました。地震発生後、担当者がこの地図と照らし合わせて各戸を訪問し、高齢者を安全に誘導できたということです。

ヒヤリ地図

 地図といえば、国際交通安全学会が開発した「ヒヤリ地図」は、高齢者の交通場面での安全行動を促す動機づけになるということで、たいへん好評です。この取り組みは、地元の高齢者の方たちに集まってもらい、大きな地図を使って、普段、危ないな…とか、怖い思いをした地点にシールを貼ってもらうという─というものです。自分たちも参加しているという意識が安全行動へとうまく転化するところが、この取り組みの最大の狙いです。この手法は今や全国各地に展開され、さらには、学童の通学路の問題であるとか、ドライバーの事故多発地点の確認へと応用範囲が広がっています。

創意工夫が必要

 企業における安全管理でも、こうした「ヒヤリ地図」の活用が効果を上げている例があります。地図という具体的な形で情報を共有すること、たとえば、事業所周辺で交通事故の起こりそうな地点を地図上にプロットすることで情報が共有され、事故防止に役立てることができる─というわけです。ことに、地図への書き込みの際、皆で共同作業をすると、より安全運転の動機づけに有効です。そして、なぜヒヤリとしたのか、その原因は何なのか、これも情報開示して地図上に書き込むことにより、事故を未然に防ぐことが可能です。
 企業における安全管理はマンネリ化が問題です。ただ言われたことをやっていればよい、自分の任期中は何も起きてくれるなよ、といわば神頼みで消極的な態度で取り組んでいる方もあるかもしれません。問題は、創意工夫をいかに実行できるか、その一つにこうした地図の活用もあるかと思います。

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第133回
血液型と性格
第132回
忖度こそ安全マナー
第131回
タイヤ以外、何に触れても事故である
第130回
現場の声を聞く
第129回
運転の自動化とドライバー
第128回
人類は変化を続けている
第127回
眼の動きを捉える
第126回
プロアクティブな安全管理
第125回
次世代に向けた安全管理
第124回
思い込みの心理
第123回
これからの交通社会は?
第122回
レジリエントな発想
第121回
レジリエンスと安全管理
第120回
トンネルのリスク
第119回
突然死のリスク
第118回
バスの暴走
第117回
オアフ島と交通渋滞
第116回
安全管理八策
第115回
安全の費用対効果
第114回
交差点での安全運転
第113回
自転車事故と保険
第112回
感電のリスク
第111回
「安全神話」は崩壊したか?
第110回
新人教育のヒント
第109回
自動運転を考える
第108回
再び問われるメンタルヘルス
第107回
ハイタクと安全管理
第106回
何を認知するのか?
第105回
交通安全標語の変遷
第104回
なぜゴリラは見落とされるのか
第103回
10年後の交通を読む
第102回
若者との接し方 指導教官の話から
第101回
若者とクルマ離れ
第100回
異常気象と安全運転管理
第99回
どうする物損事故
第98回
ミラーの効用
第97回
「ハザード」の捉え方
第96回
「手術なき医学」からの脱却
第95回
二つの鉄道事故に学ぶ
第94回
歩道橋について考える
第93回
死亡事故の減りにくい部分
第92回
交通違反の悪質性
第91回
見える化
第90回
ハインリッヒの法則の逆読み
第89回
カクテルパーティー効果
第88回
指差し称呼
第87回
コミュニケーション・ミス
第86回
企業とゾンビ族
第85回
ハイブリッド
第84回
「運転技能」について
第83回
金魚のフン
第82回
5回のなぜなぜ
第81回
天井板崩落事故に学ぶ
第80回
荷役事故と交通事故
第79回
安全管理の格付け
第78回
交通KYTの限界
第77回
中小企業と安全管理
第76回
高年齢者の再雇用問題と企業リスク
第75回
「ハザード」の持つ意味
第74回
仮眠と過労
第73回
ハンドルを握る重み
第72回
厳しくなるメンタルヘルス対策
第71回
事故防止のために事業主は何をすべきか
第70回
多発するトレーラー事故〜プロドライバーの資質を問う
第69回
交通での安全マネジメント
第68回
「ゼロ」の持つ意味
第67回
スウェーデンとアルコール
第66回
北欧・コペンハーゲンの自転車道
第65回
無事故が続いていたら...
第64回
社会のスピード
第63回
国際運転免許
第62回
モラルハザード
第61回
コードンラインは不要だったか? ―首都圏での二次災害の可能性―
第60回
稲叢(いなむら)の火 ―防災の伝承を考える―
第59回
スイスチーズの大きな穴
第58回
外国人観光客と冬道事故
第57回
アビイ・ロードの横断歩道
第56回
安全そして安心を目指せ「運転代行業」
第55回
"不死鳥"の帰還
第54回
目先のリスク回避 ―バスの転落事故から―
第53回
ある学者の死を悼む
第52回
氷河急行の事故
第51回
企業も頑張っている!
第50回
うどん文化と運転
第49回
100円ライターのリスク
第48回
カルガモ走行
第47回
事業仕分け人
第46回
お客様目線
第45回
青矢印信号の謎
第44回
「安・近・短」のわな─グアムでの印象
第43回
120万という数字
第42回
加賀屋さんにみるCSR
第41回
「安全力」をアップしよう
第40回
「まぁ、いっか」の発想
第39回
元を質(ただ)す
第38回
ランドマーク
第37回
誤探知
第36回
持続可能性
第35回
認知ギャップ
第34回
「パーおじいさん」のこと
第33回
40年の功と罪
第32回
キャリーバッグと事故
第31回
KYTの落とし穴
第30回
ゲリラ化する災害
第29回
エスキモーと白
第28回
マニュアルにないもの
第27回
あっ、カエルが跳び出すよ!
第26回
経年劣化
第25回
我輩は「ジコ」である
第24回
タイタニック症候群
第23回
感覚の研ぎ澄まし
第22回
若い世代と安全管理
第21回
近づくもの・遠ざかるもの
第20回
自己防衛の殻を破る
第19回
トップの厳しい目
第18回
逆転の発想
第17回
ベトナムとヘルメット
第16回
心のサーモスタット
第15回
地図の効用
第14回
左か右か
第13回
銃社会のジレンマ
第12回
はい作業とは
第11回
ロータリー的発想
第10回
図と地の関係
第09回
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第04回
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第03回
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